「パスワードが多すぎ!」問題

現在、ほとんどのサービスを利用するために、アカウントに登録する必要があります。利用するサービスやアプリがどんどん増えると共に、ユーザーIDとパスワードもそれに伴って多くなります。ユーザーIDは同じなものを使うのも良いのですけど、異なるサービスで同じなパスワードを使い回す場合、セキュリティ問題が生じます。

それに、異なるサービスは、アカウントのパスワードに対する要求も違う場合がよくあります。大小英文字と数字のみのパスワードもありますし、記号も含むパスワードもあります。

ということで、毎回同じパスワードを使い回したくても、同じに設定できるわけではありません。

様々なパスワードを管理する対策

現代社会において、様々な場面でも、パスワードやユーザーIDを使う必要があります。もっとも見られる場面は次のようになります。

  • 銀行・口座などの金融サービスのパスワード
  • Webサービスのパスワード(Yahoo、楽天など)
  • SNSアプリのパスワード(LINE、Twitterなど)
  • ソフトウェアのプロダクトキー(Windows、Officeなど)
  • デバイス利用するためのアカウントとパスワード(任天堂、プレイステーションなど)
  • そのほか

ざっと考えると、パスワードが必要な場面が以上のようにたくさん出てきます。全てのサービスに違うパスワードを設定する場合、それらのパスワードを全部覚えられるわけがないと思います。そこで、パスワードを忘れないように、対策をよく考える必要があります。

パスワードのタイプ

上記に述べたように、各サービスやプラットフォームはパスワードに対する要求が違うので、同じくパスワードであるとしても、違うタイプがあります。例えば、多く見られるパスワードのタイプは次のようになります:

  1. 単純なパスワード: 単純な単語や数字の組み合わせから成るパスワードです。例えば、”password123″や”123456″などが挙げられます。ただし、単純なパスワードは簡単に推測されたりクラッキングされたりする可能性が高いため、セキュリティ上のリスクがあります。
  2. 強力なランダムパスワード: ランダムな文字、数字、記号の組み合わせから成るパスワードです。例えば、”9$2jL#p7@5″や”R3z#8m@Y!”などが強力なランダムパスワードの例です。これらのパスワードは予測されにくく、セキュリティレベルが高いですが、覚えにくい場合もあります。
  3. パスフレーズ: スペースを含む複数の単語やフレーズの組み合わせから成るパスワードです。例えば、”correct horse battery staple”などがパスフレーズの例です。パスフレーズは長さがあり、記憶しやすく、推測されにくい特徴があります。
  4. マルチファクタ認証: パスワードに加えて、追加の認証要素(例: SMSコード、ワンタイムパスワード、指紋認証など)を必要とするセキュリティメカニズムです。マルチファクタ認証は、セキュリティを強化するための追加の保護層を提供します。

以上のように、異なるサービスを利用するために、多様なタイプのパスワードを設定して覚える必要があります。

それでは、パスワードを使う場面もどんどん増えていますし、パスワードのタイプも多様化になると、どのような方法でパスワードを覚えられますか?次は、パスワードを覚える有用な対策をみなさんに紹介します。

対策:多すぎるパスワードを覚えられる

実際には、様々なパスワードを覚えるために、コツがあります。

サーボスをカテゴリに分けて、カテゴリ別にパスワードを設定

上記の内容のように、パスワードが必要となるサービスをカテゴリに分けることができます。例えば、銀行など金融系のサービスなら、全部同じパスワードにしては良いのでしょう。ただし、このようにパスワードを設定すると、パスワードが漏洩すると、セキュリティ問題が起きるので、あまり完璧な対策ではありません。

パスワードのパターン化

パスワードをパターン化にすると、類似した形式のパスワードを使用することで、複数のパスワードを覚える負担を軽減できます。たとえば、サイトごとに識別子を追加するなど、パスワードの一部を固定しておいて、サイトごとにそれを変更することで覚えやすくすることができます。ただし、この方法では1つのパスワードが漏洩した場合に他のアカウントにも影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。

パスワードの記録

パスワードを安全な方法で記録することも有効です。ただし、パスワードを紙に書いたり、デジタルファイルに保存する場合は、それ自体をしっかりと保護する必要があります。安全な場所に保管し、不正アクセスを防ぐためにパスワードで保護することが重要です。

大量のパスワード管理、パスワード管理ツールが有効!

パスワードを便利に管理して、パスワードのセキュリティ強化を図るために、パスワード管理ツールを導入するのは、最も効果的な対策だと思います。

NordPassは、最も有名なパスワード管理ソフトウェアの1つとして、セキュアな方法で複数のオンラインアカウントのパスワードを保存、管理、自動入力するためのツールです。

NordPassは、NordVPNという有名なVPNサービスを提供している企業であるNordSecによって開発されました。NordPassは、強力な暗号化を使用してパスワードを保護し、クラウド上に保存することができます。また、ランダムなパスワードの生成やパスワードの自動入力など、使いやすい機能も備えています。

パスワード管理ツールのNordPass

NordPassの主なパスワード管理機能

NordPassは、現在比較的に強力なパスワード管理ソリューションとして、主に次のような機能があります。

  1. パスワードの保存と自動入力: NordPassは、複数のオンラインアカウントのパスワードを安全に保存し、必要な時に自動的に入力する機能を提供します。これにより、複雑なパスワードを覚える必要がなくなり、ログインプロセスが簡素化されます。
  2. パスワードの生成: NordPassは、セキュリティの強化のためにランダムで強力なパスワードを生成する機能を備えています。生成されたパスワードは一意で予測困難なものであり、セキュリティリスクを軽減します。
  3. クロスプラットフォームのサポート: NordPassは、Windows、Mac、Linux、iOS、Androidなど、さまざまなプラットフォームとデバイスで利用することができます。それにより、複数のデバイス間でパスワードを同期することができます。
  4. セキュリティオプション: NordPassは、追加のセキュリティオプションを提供しています。これには、二要素認証(2FA)やバイオメトリック認証(指紋や顔認識)などが含まれます。これにより、アカウントへのアクセスを保護するための追加の層を設定することができます。
  5. 安全なデータ保存: NordPassは、パスワードを強力な暗号化アルゴリズムで保護し、クラウド上に保存します。パスワードデータはエンドツーエンドで暗号化され、サーバー上でも復号化することなく保持されます。
  6. パスワード監査: NordPassは、セキュリティの脆弱性を評価するためのパスワード監査機能を提供します。これにより、弱いパスワードや重複したパスワードを特定し、セキュリティを向上させることができます。
NordPassの主な機能

NordPassの使い方、パスワードを万全に

次は、NordPassを利用して、パスワードを管理したり、保護したりする方法をみなさんに紹介します。

クロスプラットフォームでも入手して、オンラインで同期

NordPassは、Windows、Mac、Linux、iOS、Androidなど、さまざまなプラットフォームとデバイスで利用することができます。そして、人気のブラウザ(Chrome、Edge、Safariなど)でNordPassの拡張機能も利用できます。

NordPassはコロスプラットフォームで利用可能

パスワードの自動入力と新規作成

NordPassをパソコンにインストールするか、ブラウザの拡張機能を使うと、NordPassは自動的にログインフォームを検出できます。未ログイン状態であるなら、NordPassはサイト・サービス別に正しいユーザIDとパスワードを入力してくれます。

NordPassでパスワード自動入力

また、サービスに新規登録する場合、NordPassはセキュリティを確保するために、強力なパスワードを生成しながら、保存します。

現存のパスワードをインポート

また、他のパスワード管理ツールからNordPassに切り替える場合、他のパスワード管理ツールからのインポートすることがサポートされます。パスワード管理ツールだけではなく、Chrome、Edge、SafariなどのブラウザからパスワードをNordPassにインポートすることもできるので、非常に便利です。

NordPassでパスワードをインポート

また、更なるセキュリティ確保のため、パスワードをバックアップして、全てのパスワードを1クリックでエクスポートすることもできます。

まとめ

パスワードの管理はセキュリティ向上に一環として、非常に重要なことになります。パスワードの数と種類もどんどん複雑になっている現在、パスワード管理ツールのNordPassを導入して、便利かつ安全にパスワードを効果的に管理することがお勧めです。