セキュリティレベルを強化するために、2要素認証と2段階認証ともよく利用される認証の方式になります。それでは、2要素認証と2段階認証との違いはなんですか?本文では、両者の違いを完全に解説した上、どの方式がより安全であるかをみなさんに紹介します。
2要素認証とは
2要素認証(Two-Factor Authentication、2FA)とは、ログインや認証の際に、パスワードに加えてもう1つの認証要素を求めるセキュリティ対策のことです。一般的には、2要素認証の2つの要素は、以下の通りです。
- 知識要素: ユーザーが知っている情報(パスワード、PINコードなど)
- 所有要素: ユーザーが所持する物(スマートフォン、ハードウェアトークンなど)
2要素認証ではこの2つの要素を組み合わせて認証を行います。
例えば、パスワード(知識要素)とスマートフォンに送信されるOTP(ワンタイムパスワード、所有要素)の入力を求められる場合があります。
このように異なる種類の要素を必要とするため、2要素認証はセキュリティレベルが高いとされています。銀行やメール、SNSなどのオンラインサービスで採用されています。
2段階認証とは
2段階認証(Two-Step Verification)とは、ログインや認証の手順を2つのステップに分けるセキュリティ対策です。例えば、Google、iCloudなどのアカウントにログインする時、2段階認証プロセスが求められることが多くなっています。
2段階認証の具体的な手順は以下のようになります。
- 通常のユーザーIDとパスワードでログイン
- 追加の認証情報の入力(SMS認証コード、設定した秘密の質問への回答など)
2段階認証は、パスワードに加えてもう1つの確認ステップを課すことで、セキュリティをより強化しています。
2要素認証と2段階認証の違い、
ということで、上記の内容からまとめてみると、2要素認証と2段階認証の主な違いは以下の通りです。
使用する認証要素の違い
- 2要素認証:パスワードと OTP (ワンタイムパスワード)など、異なる2つの要素
- 2段階認証:パスワードとSMS認証コードなど、要素の種類が異ならない場合もある
セキュリティレベルの違い
- 2要素認証の方がセキュリティレベルは高い
- 2段階認証はパスワード認証に比べれば強固
使い分け
- 高セキュリティが必要な場合は2要素認証
- 手軽にセキュリティを高めたい場合は2段階認証
そこで、2要素認証は認証要素が異なる必要があることに対して、2段階認証は認証ステップを2つに分けることになります。2段階認証より、2要素認証の方がセキュリティレベルは高くなります。こういう違いを理解し、サービスのセキュリティポリシーに応じて適切な認証方法を使い分けることが大切です。
デジタルセキュリティレベルを高めるには?
2段階認証や2要素認証を使っていることは、デジタルセキュリティを高めるテクニックなりますが、それらにも限りません。デジタルセキュリティレベルを高めるためには、以下のような対策が効果的です。
- 強固なパスワードの設定と定期的な変更
- 2要素認証や2段階認証などの多段階認証の利用
- パスワードマネージャーの使用
- 自動更新するセキュリティソフトのインストール
- 不審なメール添付やリンクの開封を避ける
- ウェブサイトはHTTPSを確認する
- 公衆Wi-Fiは利用を控えめにする
- ソーシャルメディアのプライバシー設定を調整
- OSやソフトウェアは常に最新版に更新
また、脅威に対する知識を深め、意識と行動を変えることが大切です。
パスワードのセキュリティを更に強化
一般的には、パスワードがオンラインサービスの最初の防衛線となるから、パスワードのセキュリティを高めることがデジタルセキュリティにおいて非常に重要です。パスワードが弱ければ、その後ろにある防御策が意味を成しません。また、パスワードは個人情報や金銭的資産につながる入口であるため、パスワードが漏洩や推測されるリスクが高いと被害に直結します。多くの人が同じパスワードを再利用している実態もあり、1つのサービスで盗まれれば他のサービスも危ない状況を招きます。
さらに、パスワードリスト攻撃などパスワード自体を直接狙うサイバー攻撃も増えています。以上の理由から、パスワードの管理を自動化し、サービス側の対策も強化することがデジタルセキュリティ全体を高める上で極めて重要なのです。そこで、アカウントを安全にする第一歩は、推測不能な強固なパスワードを設定することです。
NordPassのパスワードマネージャーは、アカウントのために複雑な符号の文字列を自動生成します。暗記する必要もありません。NordPassが自動入力してくれるので、安全なパスワードが簡単に使えます。
要約すると、アカウントを守るには複数の防御策を組み合わせることが不可欠であり、そのためのツールを活用することが大切だという意味です。